名大病院、時間外労働を自己研鑽として無給に

名大病院、時間外の教育・研究を無給に 内部文書で原則「自己研鑽」(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

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こんにちは。今日は、名古屋大学医学部付属病院が勤務医の時間外労働を自己研鑽として無給にするという問題についてお話ししたいと思います。

  • 名大病院の内部文書が明らかにする方針
    • 朝日新聞が入手した内部文書によると、名大病院は、時間外の診療・教育・研究について、業務か自己研鑽かを判断するための「区分表」を作り、昨年11月から適用していた。
    • しかし、時間外労働に罰則付きの上限が来年4月からできることを受けて、今年4月から、教育と研究の項目をすべて削除し、上司の許可なく時間外申請はできないように変更した。
    • その上で、職員向けに「上司が時間外に教育・研究をおこなうことを命じないこと」「自己研鑽としておこなうことは妨げない」と示した。
  • 勤務医の苦悩と反発
    • 勤務医の一人は、「教授からは学生指導と研究成果どちらも求められるが、日中の時間は診療にしか使えない。時間外に教育や研究をやらざるを得ないのに、申請できない状況だ」と話す。
    • また、医師の働き方改革に関するツイッターのアカウントは、「名大病院のやり方は、医師の労働権を侵害するだけでなく、教育と研究の質を低下させる。医師の専門性と倫理性を無視するものだ」と批判している。
  • 厚労省の見解と今後の展望
    • 厚生労働省・労働基準局監督課は、「一般論として、大学病院において教育と研究は本来業務なので、労働と判断されるものが多くあるはず。それを時間外であっても一律に自己研鑽として扱おうとすれば、労働法制上も問題がある可能性がある」としている。
    • 一方、名大病院側は、「研究と教育の時間外申請は、上司が認めればできないわけではないが、勤務時間内に実施するのが原則だ」と回答している。
    • 今後、名大病院の方針が労働基準法に違反するかどうか、厚労省が調査する可能性がある。

以上が、名大病院の時間外労働を自己研鑽として無給にするという問題についての要約です。この問題は、医師の働き方改革の実現に向けて、どのように教育と研究の時間を確保するか、という課題を浮き彫りにしています。医師の労働権を守りながら、医療の質を高めるためには、どのような対策が必要でしょうか。