JALの新しい生涯実績プログラムは旅人にとってどうなのか?

JALプログラム激変。改善点と改悪点をまとめてみた(アスキー) - Yahoo!ニュース

JALは2024年から新しい生涯実績プログラム「JAL Life Statusプログラム」を導入すると発表しました。これは、飛行機に搭乗するだけでなく、日常のクレジットカードやショッピングなどでもポイントが貯まるというものです。しかし、このプログラムは旅人にとって良いことばかりではありません。この記事では、新しいプログラムの良い点と悪い点を紹介します。

- 良い点:ポイント期限の1年縛りがなくなった
これまでのJALの実績プログラムは、1年間の飛行機搭乗実績によってステータスが決まるというものでした。しかし、新しいプログラムでは、何年かかっても特定のポイントを獲得すれば、JGCJALグローバルクラブ)に入会できます。JGCに入会すると、JALワンワールド加盟航空会社のラウンジを利用できたり、優先搭乗やチェックインができたりするなど、様々な特典が受けられます。

- 悪い点:飛行機の搭乗だけでJGCになるには、これまでの6倍乗る必要がある²[2]
新しいプログラムでは、JGCに入会するためには、1500ポイント以上獲得する必要があります。

しかし、JAL便に搭乗した場合、国内線では1搭乗につき5ポイント、国際線では1000区間マイルごとに5ポイントしか獲得できません。つまり、国内線だけで考えれば、300回搭乗しなければなりません。これまでは50回搭乗すれば良かったので、その6倍も乗らなければならないということです。これは、旅好きや飛行機好きにとっては、かなりのハードルとなります。

- 良い点:JGC会員はラウンジ利用+αサービスが受けられる
新しいプログラムでは、JGC会員になると、ラウンジ利用だけでなく、他にも新しい特典が付きます。たとえば、モバイル通信データの無料提供や、無料空港宅配サービスなどが利用できます。

また、すでにJGCに入会している人は、そのままJGC会員としての資格を維持できます。

- 良い点:過去の獲得ポイントは引き継がれる
新しいプログラムは"生涯"実績プログラムということで、今回の発表以前の搭乗実績も反映されます。⁷[7]つまり、これまでにJALの飛行機に何度か搭乗していた人は、2024年1月のプログラムスタート時点に、すでにポイントが貯まっているはずです。イチからのスタートとはなりませんので、安心してください。

- 良い点:日常のクレジットカード利用でポイントがたまる
新しいプログラムでは、飛行機に搭乗する以外にも、日常のクレジットカードやショッピングなどでもポイントが貯まります。たとえば、JALカードで決済すると、利用金額にあわせてマイルが付与されますが、そのマイルが2000マイルになると、ポイントを5ポイントゲットできます。また、JALの総合ショッピングモール「JAL Mall」や、スマートフォン向けのタッチ決済サービス「JAL Pay」でも、マイルが貯まります。これらのマイルは、一定の数になるとポイントに交換できます。

- 悪い点:ポイント連携サービスに期待もJGC到達への道のりは遠い
新しいプログラムでは、日常の支払いだけでポイントを貯めることができるということですが、それでもJGCに到達するには、かなりの時間と費用がかかります。たとえば、JAL Payだけでポイントを貯めようとすると、1億5000万円ぶんも決済しなければなりません。¹¹[11]また、今後は「JALでんき」や「JALふるさと納税」といったサービスでも、ポイントが貯まるようになるとのことですが、それらのサービスの利用頻度や金額にもよりますが、やはりJGCになるまでには長い道のりとなりそうです。

まとめ
JALの新しい生涯実績プログラムは、旅人にとって良いことも悪いこともあります。良いことは、ポイント期限の1年縛りがなくなり、JGC会員はラウンジ利用+αサービスが受けられること、過去の獲得ポイントは引き継がれること、日常のクレジットカード利用でポイントがたまることです。悪いことは、飛行機の搭乗だけでJGCになるには、これまでの6倍乗る必要があること、ポイント連携サービスに期待もJGC到達への道のりは遠いことです。これからJGCを目指す人は、自分のペースと予算にあわせて、新たな修行の道を探してみてはいかがでしょうか?